横手の送り盆
お盆 8月16日の夜に、秋田県は横手(旧横手市)という人口4万数百人の町で、行われております。
「天明の大飢饉の際、亡くなった人々の霊を供養する為に行われたのが、始まりといわれており
二百数十年の歴史があります。」
全国各地で行われるお盆の行事と、御霊を送るという意味合いでは同じ様ですが、一寸ばかり違う 興奮と緊張感があるのです。
そして、短かく暑い熱い夏に別れを告げる。
祭りは、各町内から屋形舟が、街中を流れる川の蛇の崎(ジャノサキ)川原まで行き
御霊を送り、また各町内まで帰るというものなのですが、なかなかそう簡単にはいかないのです。
屋形舟とは
- 長木・丸太を担木とし、12段の梯子を基にし木材・柴で骨組みをして、稲藁の巻「まき」をつけ形造る。
- 寸法は長さ約7メートル、幅約2メートル、高さ約4メートル、
重さ約600から800kg。
- 製作には1週間くらいかかる。「まき」は前の年から農家に特別に採っておいてもらい、製作に間に合うように、作っておく。
- 舟の先には、色とりどりの紙で作った御幣を付け、後ろには墓石を模った灯ろうと
五色の短冊を下げた若竹をつける。
- 舟全体に数十本の裸蝋燭(じろうそく)を灯す竹串をつける。
- 担ぎ手は、1度に付ける人数は20から30人くらい。交代要員を含め40から50人は欲しいところ。
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